今日は、先日AESCRIPT,comで見つけ、衝動買いしてみた
キーイングプラグインセット
EFX Keying-alpha Plugin Suite
のお話。
EFX Keying-alpha Plugin Suite
http://aescripts.com/efx-keying-alpha-plugin-suite/
Suite内の幾つかは無償で提供されています。
EFX Keying-alpha Free
http://aescripts.com/efx-keying-alpha-free/
お値段は$49.99 本日現在レートだと \3,900くらいですかね。
12月末までは20%OFFなので、\3,100くらいみたいです。
まずはざっと Suiteの内容を順に。
aescriptのサイトでは13 Pluginsとありますが、
15個出てきました。
大体、プラグイン名からして大方の機能はわかります
[Alpha S'n"P] と [Edge bleed2] がいまいちピンと来ません。。。
ここに紹介してみようと思うのですが、せっかくの”Keying Suite”なので
さっそくキーイングしてみましょう!
手元にあるグリーンバック素材はお仕事のものしか見当たらなかったので
今回は、先日発売されたNUKE101の教材を拝借してしまいましたw
(問題あったらそっと教えてください~~)
Original Plate
①【EFX Keyer】
印象としては、「標準のカラーキーよりはマシだけど。。。」
キーイングがワンプロセスで出来るなんて夢のまた夢の話ですから
仮コンポあたりにでも!って感じですか。
②【EFX Keyer HSL】
こちらは一転、HSLベースなので、
色相がしっかり分かれている場合は
H S L をしっかり意識して数値を追い込めば かなり行ける印象。
③EFX Luma Select
これは特に特筆することもなく、呼んで字のごとく
Luminanceのセレクションです。
Luminanceキーヤーとして使えます。
④EFX Alpha Math
こちらも特に特筆もなく、他レイヤーとのアルファ演算です。
トラックマットを使ってレイヤー数が増えるのが嫌な僕としてはたまに使いそうです。
トラックマットだと複数レイヤーでのアルファ演算ができないので
その点は”痒いところ”エフェクトという感じですか。。。
あ~~っと
このエフェクトの【Mode】には
normal alpha / full Alpha / normal Luma / full Luma
とあるのですが
Full~~ にすると、0以上のアルファ値をすべて1にするので
UnPremultiplied的な結果が得られます。
⑤EFX Alpha S'n'P / EFX Alpha S'n'P
こちらは、なんとも説明のしにくいエフェクトでした。
画像も用意してみたのですが、ナンノコッチャなのでパス!
マニュアルによると
アルファの穴やノイズから単一ピクセルのノイズを除去します。ディファレンスマットの後にクリーンアップするのに便利。Alpha S'n'P x5は同じ効果を5回適用します。つまり、DifferenceKeyingした後によく出るボツボツを消すのに便利ですよってことですね。
はじめはPrimatteKeyerやKeyCollectの【AlphaCleaner】のような感じかと思ったのですが
挙動が全然違うし 今度ディファレンシャルで抜いてみた時また、試してみます。
⑥EFX Alpha select
印象としては、標準のレベルエフェクトのアルファ入力/出力をいじる感じ。
レベルエフェクトだとガンマもいじれるし、ヒストグラムもあるので
falloff値をどう捉えるか。
ただ、”Select”ということだけあって
max~の値を1以下にすると、アルファ1(255・白)の部分から選択していくので
エッジセレクションも出来るので、ピンポイントのエッジカラコレとか何かしら使えそう。
⑦EFX Color select
名の通り、カラーセレクションをするエフェクト。
RGBYMCの値をぐりぐりして、色を選択、
ルミナンスとしても、アルファとしても出力できます。
これはルミナンスとして出力していますが、ModeをAlphaにすると、Front画はそのままなので
空のカラコレ~~ みたいなポイントのカラコレにも使えますし、
セレクションがかなりキレイなのでSpill用マットや綺麗なグリーンバックならキーイングにも
つかえてしまうかも!
正直、このPlugin Suiteのなかで一番有用性あるエフェクトだとおもいます。
【55mm】のカラーセレクションとか大好きだったですが、そんな感じです!
⑧EFX Color Select HSL
こちらも同じくカラーセレクター。
HSLベースなので、特定の色相をセレクトしたい時は
きっとこちらでしょうか。
セレクションした色が抜ける(ブラック)のでinvertしたい時は
[Original alpha] を replace ⇒ B-A。
⑨EFX Despill
こちらも名のごとくDespill スピルサプレッションのエフェクトです。
印象としては、KeyCollectのSpill Killerに慣れてしまっているので
直感的ではないなという感じです。
値を追い込めばそれなりに標準のスピルサプレッションなんかよりはキレイにSuppressできますが、スピルサプレッションンの特性上、反対色に回すその具合が強いので
別途カラコレをするなり、元絵をあまりいじりたくなければエッジマットを取った上でやるなどが必要です。
どんなコンポジットにも言えるのですが、やはり単体エフェクトで完結はできないものですね~^^っ
⑩EFX Despill advanced
こちらは、先ほどのDespillに
・Color Correction
・gamma
・Replace Color
がついたもの。
カラコレやガンマの挙動が不明なのと
advancedじゃない方にも言えるのですが
スピル範囲のセレクションがジャギジャギだったり甘いので
Color Replaceするにしてもやはり別途カラコレしたほうが良さげな印象です。
⑪EFX Spill alpha
先程の2つのSpillエフェクトのスピル範囲指定をアルファにする感じです。
先程も触れたように、さほど範囲抽出がキレイではないので
Color SelectやKeying済みのアルファを加工したりのほうが良さげな印象。
⑫EFX Edge Bleed
このエフェクト。はじめはよく分からずスルーしていましたが
じつはこれだけで\3000の価値があるかもしれません!
コンセプトとしては、
”キーイングした際にカメラのアーティファクト(収差など?)で残ってしまう黒いエッジを取る”
ということのようです。
ただ取るといっても考え方としてマットチョークとはちょっと違います。
”マット内部の色を拾ってきて、マットエッジ部分をカラーマッチする。”
つまり、黒く残ったエッジをちょっとチョークすると同時に、エッジの色をマットの内側から拾ってくる。
ということです。
キーイング作業のあるあるに出てきそうな話。
黒エッジを潰すためにチョークするけど、全部消えるようにチョークすると
とんでもなくやせ細っちゃう。。。 だからチョーク具合によって部分マスク切って うんと。。。
というのが解消できるようにってことです。
こういった作業で悶々することが多々あるのでテンションが上がってしまいました。。。。
見ての通り、よくあるキーイング後の黒エッジが、キレイに消えています。
これのすごいのは、マットをチョーキングしていないということです。
(1~2pxチョーキングできます)
マットに対するフロントを太らせるエフェクトなどがありますが(ど忘れw)
そんな感じです。
⑬EFX Edge blur
これは、他のキーイングプラグインにあるような
普通のアルファチャンネルのブラーではないようです。
特徴としては modeありきという感じです。
まず、モードをinにした場合。
キーイングの際にエッジにブラーをかけると、
例えば先ほどのEdge Bleedの時に見たキーイングのような黒いエッジや
背景が出てきてしまうことがあります。
これは、ブラーによってマットが多少広がるからです。
先ほどのキーイング素材に、標準のチャンネルブラーで
アルファにだけブラーをかけた。
EFX Edge Blurでは、内側に食い込むようにブラーをかけるので
キーイングされるはずのフロントがでてくることはありません。
感覚としては、Vector Blurのアルファ版と言った感じでしょうか。
もう一つ。モードをoutの場合ですが、

Edge Bleedでも見たように、ブラーを外側に対してかけていき
太ったマットに対してはマットの内側から色を拾ってきてフロントを補完してくれます。
以上、全13プラグインをつらーーーーーーーっと
ご紹介でした。
いやぁー 13個分書くの超大変だったけど、
「Blogに書く」 という行為は逆に
普段スルーしてしまうパラメーターも見てみようとなるので
勉強になります。